2019年6月。

 

「動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号」が改正されました。

 

今回の改正は大改正にあたる重要な改正です。

 

生後8週57日以降の引き渡し(8週齢規制)の他、繁殖業者やペットショップなどの第1種動物取扱業をよりいっそう適正化するため、効果的な規制強化がいくつも盛り込まれました。

 

特に犬猫等販売業者の飼育施設や飼育管理の状況(飼育施設の大きさ・構造・従業員一人あたりの上限飼育数、繁殖上限回数など)について、環境省令でできる限り具体的に定めなかればならなくなり(数値規制)、販売する動物についての対面説明・現物確認をする場所はその販売事業所に限定され(インターネット販売規制)、出生後56日を超えない子犬・子猫の販売は禁止されました。

 

よくよく考えてみると「当たり前」のことが書かれているように感じますが、この当たり前のことが守られていない現状が実態です。

 

それはこの本を読んで良く理解できました。

 

先日書いたブログ「エシカル」にも通じる考え方が書かれてます。↓
https://www.mitsubachi-housing.co.jp/blog/cat2/cat1-cat3/2102/

 

頭がでっかくて胴が短い可愛い子犬や子猫達。

 

生後母犬や母猫からの十分な母乳と免疫を手に入れる前の45日未満でオークションに出荷されていき、たくさんの仲間同士が接触して風邪や致命的なウイルスに感染。

 

いまならさしずめコロナウイルスも該当します。

 

先天的に遺伝病を持つ犬種や個体を掛け合わせると、かなりの確率で病気が発症することが多くあり、欧米では厳格に守られた規制の中で繁殖を行っているのが、日本では守られていない現状が多くあり、知らずに飼うと様々な病気を発現してしまい、病を抱えた犬や猫に多額の費用が掛かってしまい飼育自体が難しくなる現状。

 

透明なガラスケースに入れられ、絶えず人目に晒されながら夜間も煌煌と明かりが灯る中での生体販売の問題点など、命が工場のように「生産」されて「使い捨てられる」現実が書かれています。

 

ロスは食べ物だけじゃないんですねって感じます。

 

そういえば、以前市内のあるお宅に社員と一緒に査定に伺いましたが、玄関を入ると目も明けてられないほどの異臭が鼻の粘膜を直撃。

 

二人で目を見合わせながらお家に上がると、至る所に猫が居て走る廻る猫屋敷状態で多頭飼育崩壊していました。

 

所どころに猫の糞とネズミの糞が点在し、猫のおしっこがそこかしこに掛けられて、その匂いを消すために大量にアルコールスプレーされていて刺激臭が物凄い&酷かったです。

 

見た目は居たって普通そうな親御さんと娘さんの二人暮らしでしたが、この本の内容の様にエサ不足による共食いで子猫の頭が転がってる状態では無かったのが救いです。

 

身近なところにも普通に様々なペット問題が転がっていますが、今後はペットはガラスケースに入れられたペットショップなどではなく、キチンと健康管理と飼育管理が行き届いたブリーダーさんから譲り受ける時代かなと思います。